カスタムプッシュプレート

製造チームは、梱包ラインのさまざまな目的（分流・仕分け、リジェクト、挿入・供給、レーン切り替えなど）にプッシャーを選択して実装しています。同様に、これらのプロジェクトでは、プッシャーを準備および設置するための幅広いアプローチが必要です。工場では、いつ何を製造するのかという点において、オペレーションの俊敏性を高めることがますます求められるようになっています。カスタムプッシャーコンポーネントの必要性を含む、こうした新たな要求に対応することで、工場ラインの自動化導入レベルを高めることができます。アディティブ製造によって、製造チームが現場でカスタムプッシャーコンポーネントを製造する方法の選択肢が広がり、困難なプッシャーの配置、独自の製品接触面/角度といった課題解決の一助となります。

これらのパーツは、数日ではなく数時間でプッシャーの性能を向上できる柔軟性をチームにもたらします。特殊なコンポーネントの出荷やテスト、または従来のカスタムパーツの開発サイクルによる遅延は解消されます。パーツの製造に成功するたびに、チームは、認定および検証済みの設計をデジタルインベントリに追加し、ボタンをクリックするだけでいつでも再製造できます。そしてこれは、実在庫に関する要件を大幅に増やすことなく実現できます。

プッシャーコンポーネントのアディティブ製造プロセスの手順は以下のとおりです。

• 問題を解決する要素とカスタムパーツの要件を決定します。


• CADで既存の設計を修正し、新しい形状を作成します。


• 産業用グレードの複合Onyx®を使用し、強度と信頼性の高いカスタムプッシュプレートとマウントアダプターをオンデマンドで製造します。


• 強度を高めるには、連続ファイバー強化（CFR）を追加すると、金属強度のパーツを実現できます。アラミドファイバー（Kevlar®）CFRを追加し、耐衝撃性を向上させます。


• The Digital Forge™のシミュレーション機能を使用して反復を行い、パーツの性能を最適化します。

製造チームは、同じカスタムマウントポイントをベースに、3種類のカスタムリジェクションプッシャープレートを製造しました。平面プッシュプレート、曲面形状のプッシュプレート、製品接触面にSmooth TPU 95Aを用いた耐衝撃性パッドを組み込んだハイブリッドプッシュプレートです。必要性が認められたその日のうちに、3つすべてを3Dプリントして取り付けました。それぞれのプレートには、製品に傷をつける可能性のあるハードウェアはありません。チームは次に、このケースでどの角度と表面の戦略が製品ラインの問題解決に最も効果的であったかを評価しました。カスタムプッシュプレートを今後実装する際に、チームは3つのオプションすべてにアクセスできます。

ROIハイライト

1. 1.プッシャーシステム用のカスタムプッシュプレートやマウントアダプターを数時間で製造し、チームが特定した問題をその日のうちに解決します。
2. 2.高価で無駄の多い1回限りのツーリングに投資する代わりにアディティブ製造を使用すると、パーツのさまざまな潜在的問題を解決できます。
3. 3.予期せぬ問題を解決するために、チームの強みを無駄にすることなく、めったに必要にならないと思われる特殊なプッシャーシステムコンポーネントを調達し、そのバックログを保管する必要性を軽減します。